2009年10月03日
クルクルとかいうレベルじゃない
パソコンに入っているハードディスク、その仕様を見ると、回転数が7200RPMとか書いてあります。
1分間に7200回転してると言うことです。
と言うことは、1秒に120回転。
……それってすごくね?
あっという間、の、それこそ「あ」と発声している間に100回転以上もしてるのです。
なにそれ!?
そんなこと出来るの? しちゃっていいの?
みたいなことを仕事中にボーっと考え、実際に見てみることにしました。
ちょうど、「カッコンカッコン」言いだし、引退させたドライブがあります。
これを分解してみます。
写真が多いので、「続きを読む」へ。
外装に使われているネジは、普通のプラスやマイナスではなく、六芒星型(?)のトルクスネジなので、専用の工具を用意しました。
これで蓋部のネジを全て外していきます。ラベルの下のネジも忘れずに。
蓋が外れました。意外とシンプルな作りです。
真っ黒に見えますが、丸いディスク部はピカピカの鏡面状態です。
ハルヒくんのスカートの中が丸見えです。
さて、ここで考えます。
ただ回してみても、おおー回ってるぜ! で、どれだけ速く回ってるのかなんて、目で見ただけじゃよく分からないでしょう。
写真に撮ってみることにします。
高機能なカメラなら、シャッタースピードを自由に決めることが出来ます。
たとえば、シャッタースピード1/1000秒で7200回転のディスクを撮影すれば、0.12回転、約1/10回転状態で撮影できるはずです。
というわけで、ディスク上に目印を付けてみることにします。
最初は目立つチェックシールでも貼ってみようかと思ったのですが、7200回転もするものにそんなものを貼り付けたら、回転バランスがおかしくなって危険なことになるかもしれません。
なので、油性マジックでマークを付けてみることにしました。
せっかくだから、女の子顔のイラストを……。
あれ? まったく描けません。あまりにツルツルすぎて、油性インクすら定着してくれないようです……。
しょうがないので、太い油性マーカーを叩くようにあて、なんとか黒いマークを付けてみました。
女の子を描くつもりが、ホクロになってしまいました。ちょっと残念です^^;
そして、ドライブに電源を繋ぎ、回転スタート。
直接目で見ても全く見えません。当たり前ですが。
まず、シャッタースピードを1/100秒にして撮影。
まったくマークが見えません。
まぁ、計算上、1/100秒の間に1回転以上してるのだからしょうがないでしょう。
次に1/500秒。
おや、うっすらとマークの軌跡が見えます。(緑の枠の中)
続いて1/1000秒。
先ほどより短い軌跡が確認できます。
続いて1/4000秒。
このシャッタースピードだと、ライトで照らしても明るさが足りなかったので、ISO感度を上げています。
軌跡もさらに短く、また、中央のディスクを固定するネジもひとつひとつ確認できるようになってきました。
そして、私のカメラの最大(最小、か?)シャッタースピード1/8000秒。
残念ながら1/8000秒でさえ、静止したように撮影できませんでした。速いっす……。
これらの軌跡の長さからおおざっぱに逆算してみると、やはり7200RPMは嘘じゃないようです。すごいです。
こんなものすごい速度で回転してるものが、身の回りすぐに存在するんですねぇ。
ま、車のエンジンも、ガソリンの爆発で似たような回転数を出せることを考えると、そっちもものすごいんですが……。
投稿者 masaru : 2009年10月03日 18:06
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