「カレン、聞こえてるわよ。うだうだ言ってないで集中しなさい」
あちゃ、地獄耳。
「……で、エミリー先生、どうすればいいの?」
「そうね、水の声を聴くのよ」
……説明になってないわよ! それで先生が勤まるんなら楽、
「カ、レ、ン!」
……う。
……でも、夜の湖ってこんなにきれいで、静かなところだったのね。
月の光だけが湖面に反射して、銀色の光が音も無くきらめくの。
お魚もみんな眠っているのかしら? 聞こえるのは私の胸の鼓動だけみたい。
ううん、これは水面の脈動? 小波がまるで私の鼓動に合わせたかのように包んでくれるの。とくん、とくん、とぷん、とぷん。
あ、私じゃない力が私の中にあふれてくる……。
しかし、肌を青く塗るのって難しいですね。ちょっとミスをするとすぐゲロゲロな状態になってしまいます。
ほんとは、全体を青で統一したかったのですが、どうしても肌にピンクを入れたく、そうするとそれがとても違和感を産み出してしまい、解決するために光の線の1本をピンク系にしてしまいました。う〜ん、失敗だったような……。